熊本県立玉名高校 同窓会会長の徒然日記

頼まれごとは試されごと^ ^

明日から新しい世界に飛び立つ皆さんへ

             2021 年 令和 3年3月1日
     
   明日から新しい世界に飛び立つ皆さんへ

昨日玉名高校卒業式出席の代わりに前日の予行演習の際に、卒業生にお話しできる機会を持てました。

でも伝えたいことがたくさんありすぎて、想いを込めた冊子を配りました。
拙い文章ながらお付き合いください。

               『2021年2月28日
               玉名高校同窓会
               会長 岡田信之
           玉高24回(昭和47年)卒業
          

     私からお伝えしたいことと
      同窓会からのお約束

 

みなさん卒業おめでとうございます。
玉名高校同窓会会長の岡田です。

皆さんとは何回かお会いしていますが
私はちょうど50年前の卒業で、今年 68歳です。

昨年に引き続き今年も卒業式の参加は残念ながら実現しませんでした。

 

しかし、前日にこうやってお目にかかれてとても嬉しく思っています。

 

今日の挨拶は時間の都合で短く切り上げます。
そのかわりこの印刷物に私の思いを綴りますので、ぜひ目を通してください。

 

まず結論から申し上げますが、

 

「明日からの未来の50年間、しっかり人生を楽しんでください‼︎」 

 

ということです。50年なんてあっという間ですよ。

明日がきっとみなさんのターニングポイントとなるでしょうね。

 

日本ではこんなコロナ禍の中政治と経済が惨憺たる内容ですが、
東京株式市況はとても活況です。

なんと31年ぶりの30,000円前後です。

 

政治、経済、オリンピック、株式市況、国民の生活はこの先いったいどうなるのでしょうね。

 

米国はバイデン新大統領が誕生してこれまでの前トランプ大統領がやってきたことをことごとくひっくり返して、大きくパラダイムシフト※し始めました。

 

中国は今回のコロナウィルスの発生現場でありながら、証拠が見つからずしかもいち早く経済的な立ち上がりを宣言して、ワクチンや経済援助を利用した外交で東南アジア、アフリカ諸国で覇権を広げています。

 

他にも北朝鮮やイランの再核開発、
ロシアのプーチン大統領の動向など世界中がコロナ禍のなか諸問題で大混乱です。

 

そんな時期のみなさんのこの卒業、心よりおめでとうございます。

 

「なぜおめでとうかって?」 

 

それはみなさんが高校生でなく、

1 人の独立した社会人としてこれから起こる世界中の大変化大転換の時代を体感していくからです。

 

今日までは保護者のもとで1人の生徒として毎日を送っていればよかったのが、明日からはいろんなことが全て自分の未来に関わってきます。

 

私の50年前の玉高卒業直後の10年間の世の中の一大事は、昭和 45 年から始まった就職氷河期と呼ばれる大学生にとっての受難の時代を経験したくらいです。

 

それに比べてこれからの大転換期は凄まじく大掛かりで、大変な困難できっと50年は続くはずです。

 

これらを最後まで経験実感できるのは、今生きてる若い人だけで、地球上の大気や環境汚染問題、世界中の外交や政治や経済問題などこれからの半世紀を中心の世代として担って行くのは明白です。

 

 

 

私が考える目の前の地球上の重大な危機は4つです。

 

第1の危機は

 

1、飽食から始まる水と食料のクライシスです。

(これは今年2/11放送の「NHKスペシャル2030未来への分岐点」からの要約)

 

我々は毎日スーパーやコンビニを利用して普通に飲み食べしています。

 

実はそんな中余った食料や食材のロスは日本だけで年間612万tにも及びます。

 

国連が世界各国で食料支援をしている量のなんと1.5倍です。

 

1日換算で約2万t、この量で1日に1億人の人に200gの供給ができて生きていける分の食料の膨大な量を捨てているのです。

 

地球上のあちこちの地区で、飢餓に苦しむ国や人々が増加しているにもかかわらずです。

 

過去昭和の時代日本に石油の輸入がストップしたことがあり、日本は大パニックに陥りました。

 

現在もこのままの飽食と食料ロスを先進国が続けていくと、

2050年には食料も輸入が確実にストップする事態が訪れる、

とこの番組は警鐘を鳴らしています。

 

食料が輸入できない状況とは、日本全国でとんでもない大パニックが起こります。

 

第二次大戦以後肉類の摂取が全世界で飛躍的に増大しました。

 

今や世界の穀物の1/3が肉類の飼料として消費されています。

 

それに伴い水も大量に消費されています。

 

牛肉1キロ得るのに穀物が6〜20kg、水15,415ℓの消費とされています。

 

地球上では毎日の食糧と水が枯渇して手に入らない国もたくさんあるのです。

 

この食料危機も人任せにできない喫緊の課題です。

我々のすべきことは、すぐに肉食をやめるとか、野菜穀物食にするとかはできませんが、

 

地球上にこの2曲面があることを認識して毎日を生活していき、なんらかの具体策を少しずつ進めていくことが大事だと思います。

 

2050年に向けて地球上の100億人全員が生きていける、持続可能な毎日の食事が「プラネットミール」として研究者の間ですでに提案されているようです。

 

葉野菜、根菜類、豆を中心に、牛豚肉は週に92g、鶏肉が週に210g、肉類の代わりに大豆由来の代替ミートを多用しての食事です。

 

現代のヴィーガン料理+少量の肉類+代替ミールがその中身です。

 

そうすると、地球上で100億人の人口でも楽に食生活が賄えるそうです。

 

現実問題としては、飽食に慣れ切った我々の食生活習慣の変更は容易でないし、酪農牧畜の生産者さん方をどうするのかとか様々のことで難題だらけです。

 


2、第2に自然環境破壊危機です。

スウェーデンのグレータ・トゥンベリさんは15歳の時に学生でありながら

 

『より強い気候変動対策」

 

スウェーデン議会に訴えかけました。

 

今のままでは自分たちの未来の自然はメチャクチャになってしまうという危機感からの行動でした。

 

この自然環境破壊危機は絵空事でもなく、

 

どっか遠い国の人たちの問題でもなく、

 

ここにいる皆さん方の直近の問題です。

 

地球は悲鳴を上げ続けているのです。

 

政治家や学者さん方に任せっぱなしでなくて
一刻も早く着手すべきことです。

 

 


3、次に外交危機です。

 

まず先に書いた米国の弱体化と中国の強大化と台頭。

 

中国とは同じアジアのお隣同士である以上今後無関係ではいられないのは明白です。

 

その中で世界中で最もデジタルコンテンツとバイオテクノロジーを持った台湾、

 

それと10年後人口16億人となり中国を人口でも追いつき追い越すインド

とは同じアジアの同胞としてこれから、日本が手を組んで行かねばならないことは間違い無さそうです。

 

日本が今後少しずつでも成長をし続けていくためには、

米国との適度な連携の中で

バランスを取りながら前述の各国と調整役、バランサー、コーディネーターとして生きていく他ないと思いますがいかがでしょう
 

 

 

4、4つ目は経済危機です。

 

コロナ禍でこんな状況の日本ですが、

危機の発端は一昨年10月の消費税再増税にあるのではないかとも言われています。

 

緊急事態宣言の終了後はいち早く経済状態をもとに戻していかないと、日本中で中小企業のみならず閉店休業を強いられる店舗企業が続出します。

 

この窮状を打破するには、日本の政治の中で

「緊縮財政路線※を転換する必要がある」

と訴えかける人たちが増加しているのも事実です。

 

また、一種のショックドクトリン※にも警戒する必要があるとの認識も少しずつ増えてきています。

 

上記4つの問題は2030年までに道筋を立てないと2050年にはとんでもないことに陥るのではないかと、この番組は伝えています。

 

2050年には100億人を超え、

起こりうる食料危機は社会の不安定につながり、

地球の温暖化、海洋汚染等に代表される環境破壊は食材食料の生産高激減に直接結びつき、負のスパイラルに陥ります。

 

 

レバノン·ベイルートは近年まで中東のパリとか先進国と言われる中、昨年8月の食糧倉庫爆発事故を発端にいつのまにか、全国民が飢餓の危機に迫られています。

 

日本も明日こうなるかもしれないという警鐘です。

https://gooddo.jp/magazine/hunger/middle-east_hunger/12552/

 


これからの50年間は皆さん方の未来に関わる重大な半世紀となるはずです。

 

果たして2030年までに道筋を立てて、

 

2050年になんとか乗り越えて

 

2070年代を明るく迎えられているのでしょうか。

 

今後皆さん方は世界中で起こっている真実をよ〜く考えて、

理解して自分の興味ある分野でしっかり50年間地球上の1構成員として社会貢献しつつ毎日の生活を楽しんでください。

 

好きなことなら、毎日がきっと楽しく、面白く暮らせます。

 

私は玉高卒業後50年経ちましたが今でも青春真っ盛りです

 

「伸びしろまだまだあるぞ」

と、今でも自負しております。

時間さえ有ればヨーロッパを中心に美術館とB級グルメ巡りにでかけるほど旅が大好きで、一昨年も年間40日出かけていました。

 

今はコロナ禍の影響で無理ですけどね(^^)

 

ま、元気で楽しく毎日の生活をエンジョイしているということです。

 


ここで、この印刷物を配布することをお許しいただいた西澤校長に大いに感謝を申し上げます。

 


追伸、蛇足でしょうが付け足しておきます。

これは50年先輩の戯言です。少しでも役に立てばと。

1、私の「信条」は

『出会いの感動が運命を変える‼』

ということ。

 

2、「信念」は

『感謝の心』
です。


3、私の「モットー」は

①挨拶
②返事
③笑顔


挨拶は、自分から率先して実行してください。相手がどうであれ必ず自分からです。

 

返事は社会人ならもちろんですが、学生でもどんな状況でも大きくハキハキと元気に応えてください。

 

笑顔は周りの全てを明るくします。その後の出会いが格段に増えて運命が劇的に変わります。

 

 

 

 

最後に同窓会からのお約束

みなさんは附属中か玉高に入学した時点で同窓会に入会しています。

 

今も卒業した後も同窓会員です。

 

同窓会は一生あなた方に寄り添っています。


皆さん方は今日から
約 50 年間の自分探しの旅です。

 

その後の皆さんの住所は世界中どこにあるかわかりませんが、

多分セミリタイアしているか、

悠々自適の生活かの状況でしょう。

 

その頃も玉名高校同窓会がみなさんにず〜っと寄り添っています。

 

きっと卒業後 50 周年記念とか、

古希記念の同期会とかしているはずです。

 

その中の 1 人は僕と同じく同窓会会長をやっているかもしれませんね。とても楽しみです。

 

 

 

最後の最後に

もう一度繰り返します。

『明日からの50年しっかり楽しんでください⁉︎』

これからの50年、4つの危機以上に楽しいことも同じくらい満載なのですから‼️

 

 明日から新しい世界に飛び立つ皆さんへ、みなさん方に対しての思いを申し上げ挨拶といたします。

 

下記の連絡先に、いつでも気軽にどんなことでも連絡相談コメントを入れてしてください。

24 時間年中無休で喜んで受け付けますよ。

mobile:080-4353-5358
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